皆さんは、新型うつ病ってご存知ですか?この新型うつ病の特徴は、「仕事の時だけうつになる」
「休職中なのに趣味の活動は活発」 「休職中も同僚や上司に迷惑をかけているという認識に乏しく、
権利ばかり主張する」 「他罰的で、すぐ会社や上司のせいにする」 「自分はうつ病だと公言することに
抵抗を感じない」 等のケースが人事労務管理の現場で増えてきています。
単なるグータラ病?とも思えてしまいますが、本人たちは真剣で、病院の診断でも『うつ病』と
診断されます。今までのうつ病のイメージは、真面目で明るく責任感がある方がなりやすく、
仕事のミスは自分の責任だと自責感、罪悪感が強い人でした。
そこで、今までの事例にあてはまらない為、便宜上「新型うつ」と呼ぶ場合が増えて きたと思われます。
このような「新型うつ」社員の中には、対応が一筋縄ではいかずに苦慮するタイプも少なくありません。
対応のポイントとしては、主治医の指示を尊重し、本人の事を理解するように努めましょう。
まだ主治医にかかっていない従業員から『私、うつなんです』と相談があったら、すぐにKM労務サポート
オフィスにご連絡下さい。対応方法を助言させて頂きます。
≪対応時の留意点 ≫
①遅刻や欠勤が繰り返されるようであれば、社内規定に則して休職を命じる
(そのための根拠をあらかじめ就業規則にきちんと定めておく)。
②同一の疾病により休職と復職を繰り返す場合は、前後の休職期間を通算するなど、会
社側の限界を明確にする(そのための根拠として、就業規則にきちんと定めておく必
要があるのは、上記の通り)
③人事異動や担当職務の変更については、本人の希望だけを鵜呑みにせず、主治医の意
見や現場の状況などを総合 的に判断して決定する。